メンタルセルフケア・自己啓発での活用

 S-TAT[エスタット]は、3つの検査(A作業検査、B能力検査、C質問紙検査)
で成り立つオールインワンのアセスメントです。

 入社後のメンタルケア、ストレスマネジメントに活用頂く場合は、B検査部分を除いた「A/C検査」をお勧めします。

  • S-TAT(A/C)は、仕事をこなすうえでの基本的な力と、負荷に対する実際のストレス耐性が把握できます。
  • S-TAT(A/C)は、今以上に職場に適応するための、セルフマネジメントの仕方がわかります。
  • S-TAT(A/C)は、受検者が現在感じているストレスの程度と現れやすいストレス症状がわかります。
  • S-TAT(A/C)とメンタルヘルス研修の併用で、より深い自己理解とメンタルケアを。

S-TAT(A/C)は、仕事をこなすうえでの基本的な力と、負荷に対する実際のストレス耐性が把握できます。

図

 S-TATは、A検査において一定の作業負荷(擬似ストレス)を受検者に与え、そのもとで働く心の機能レベルを解析します。これを「仕事ぶり資質」と呼んでおり、実際の仕事における働きぶりや、その結果を左右する基本的な資質となるものです。また、環境への適応についてはストレスへの耐性となる、大変重要な資質です。

仕事ぶり資質表

S-TAT(A/C)は、受検者が現在感じているストレスの程度と現れやすいストレス症状がわかります。

図

 一概にストレス反応と言っても、すべての人に同じ症状が起きるわけではありません。イライラして感情的になりやすい人もいれば、落ち込みやすい人もいます。質問紙法によるC検査では、受検者の意識の上でストレスに対する自覚がどの程度あるか、もし、ストレスにさらされたらどのような反応ぶりとなりやすいか、その傾向を探ります。

 事前に現れやすいストレス反応の傾向がわからなければ、自分自身の心の状態に気づきにくく、また対処のしようがありません。ストレス反応の傾向を知ることは、セルフケアの第一歩と言えます。

ストレス反応表

本人用結果表には…

S-TAT(A/C)は、今以上に職場に適応するための、セルフマネジメント方法がわかります。

図

 仕事ぶり資質(A)と、自己意識面におけるストレスの自覚(C)のバランスを表したものが「ストレスマップ」。現在本人がおかれているストレス状態を把握することができます。職場不適応の早期発見と予防のためには、本人のストレス状態に配慮した仕事の配分と自己管理が必要になります。

ストレス耐性とストレスの関係

図1 図2

 図1に示すように、ストレスとストレス耐性の関係は、ダムの水量と堤防の関係に例えることができます。ここで言うストレスとはダムの水量、ストレス耐性が堤防にあたります。
 ダムにある程度の水量(ストレス)があっても、それに耐えられるだけのしっかりした堤防(ストレス耐性)があれば、普段と変わりなく仕事をこなすことができます。

 ただし、図2のようにダムの堤防が低かったり(ストレス耐性が乏しかったり)、大量の水(過度なストレス)が襲いかかってきたときは、水が堤防を乗り越えてあふれ出してしまうことがあります。すなわち、過度なストレスに耐えられず、日常の仕事にも支障をきたしやすく、ストレス症状が現れやすい状態になるのです。

 今以上に高いレベルで職場に適応し、不適応を防ぐためには、本人自身が自分のストレス(ストレスの自覚レベル)をつかんでおくことが大切です。また同時に、仕事をこなす力(仕事ぶり資質)とのバランスを考えて仕事に取り組んだり、考え方を修正したりする必要があります。

ストレスマップ

ストレスマップ

本人用結果表には…

S-TAT(A/C)とメンタルヘルス研修の併用で、より深い自己啓発とメンタルケアを。

「講義を聴くだけ」、「検査を受けるだけ」ではなく、相乗効果で実りのあるメンタルヘルス研修のおすすめ

 S-TAT(A/C)は、受検後に結果表を読むだけでも十分効果的ではありますが、フォローアップ研修を併用することによってより深い自己理解と啓発、メンタルケアが可能になります。
 研修ではまず、ストレスへの一般的な理解から、セルフケアのはじめの一歩として、ストレスへの気づきと自己理解を深めて頂きます。また、検査の結果資料によって今現在のストレス耐性の程度や、自分が置かれているストレス状態をつかみ、ストレスが高じた時に現れやすい兆候とその対処法を学んでもらいます。
 また、実習を通じて、ストレスの主要な原因である人間関係やコミュニケーションについてふり返り、より効果的なストレスマネジメントを可能にする研修内容とすることもできます。(応相談)

ストレスに気づき上手につきあうために

ストレスに気づき上手につきあうために

S-TAT(A/C)メンタルヘルス研修の流れ プログラム(一例)

講師
S-TAT開発元 株式会社エスケイケイ 専門講師
所要時間
100分~180分
対象者
一般社員 18歳~40代の全階層(S-TAT<A検査>の推奨年齢に準ずる)
講義内容

0:00~

  • ①ストレスを見方にするために
  •  ・ストレスとは…ストレスの基礎知識
  •  ・ストレス耐性…ダムと堤防の関係
  •  ・自分のストレス・サインに気づく
  •  ・心のケアの仕方紹介 ~自分に合った心のケアの仕方
  • ②職場適応力を高めるために
  •  ・現在のパフォーマンスレベル(仕事ぶり資質)を知ろう
  •  ・ストレスマップ上の自分の位置を確認
  •  ・意識と資質のズレから活躍の方向をさぐる
  •  ・正しく悩む、心得の条

~2:00

  • ③人づきあいは自分づきあい
  •  ・持ち味(性格)自己診断
  •  ・コンパスの法則
  •  実習「嵐のあとの物語」
  •  ・グループ討議
  •  ・ふりかえり ~人づきあいのコツ

~3:00

※研修・講演時間は、ご都合に合わせて対応致します。
基本プランは①~②までの100分。ご要望によって、③コミュニケーション実習などを加えることも可能です。(180分)
プランは一例で、実際はお打合せでご要望をお伺いした上、決定します。

受講者からの感想

研修について
  • ・ストレス反応のあらわれ方と、その対処法を具体的に教えてもらえてよかった。
  • ・考え方に柔軟性が持てるようになれそうです。
  • ・自分が描く自分像と客観的にみた自分とをすり合わせることができそうです。
  • ・見方を変えること、時には積極的にあきらめてみること、悩むなら「正しく」悩むことなど、目からウロコの内容だった。
S-TAT(AC)検査について
  • ・検査で自分を客観的に示してもらえるのは、自己理解の一助になる。
  • ・自分では気づいていないストレスや、資質が測定結果に出ていて参考になった。
  • ・ストレスに対する自分の状態や傾向がわかった。

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